ここでは、国別のオフショア開発の費用目安や、開発費用の内訳をご紹介します。
以下は、オフショア開発白書2023をもとにした国別のオフショア開発費用目安です。
国/職種 | プログラマー | システムエンジニア | ブリッジSE | PM |
---|---|---|---|---|
中国 | 50.51 | 61.79 | 79.29 | 91.24 |
ベトナム | 40.22 | 49.13 | 57.73 | 79.38 |
フィリピン | 38.83 | 53.33 | 81..25 | 70.83 |
ミャンマー | 27.47 | 54.16 | 68.33 | 97.50 |
バングラディシュ | 44.13 | 46.13 | 90.96 | 58.63 |
インド | 50.83 | 68.75 | 94.29 | 111.43 |
このように、オフショア開発費用は国によって大きく異なることが分かります。例えばプログラマーの場合、ミャンマーは27.47なのに対し、中国・インドは50を超えています。他の職種も同様で、国によってかなりの違いが見られます。
ただし、前年度より人件費が大きく伸びている国もあります。また、開発費用は為替の影響も受けますので、その時の通貨レートもしっかり確認しておきましょう。
国別のオフショア開発に関する詳しい特徴を知りたい方はこちらもチェック
オフショア開発費用は、大きく3つに分けることが可能です。
オフショア開発費用の中で、特に大きな割合を占めているのが人件費です。人件費はプログラマーやシステムエンジニアを雇用する際や、ブリッジSEをアサインさせた時に発生します。オフショア開発費用の大半を占めるため、開発費用総額にも大きな影響を及ぼします。
しかし、人件費の安さのみでオフショア開発国・会社を選んではいけません。契約形態やエンジニアのレベル、ブリッジSEのコミュニケーション力なども考慮する必要があります。
オフショア開発会社によっては、システムの設計費用がかかる場合もあります。設計費用は、要件定義をもとにPM(プロジェクトマネージャー)が設計書を作成したり、設計書の内容を翻訳したりする際にかかる費用です。オフショア開発の場合、現地の言語への翻訳作業が必要なため、日本と比べて設計費用が高くなるケースもあります。
ベトナムの場合、人月単価は「25万~40万円」とされています。国を挙げてIT人材の育成に注力しているという背景などから、日本からのオフショア開発委託先としてベトナムが選択されるケースが多く見られます。
中国の場合は、人月単価は「35万~55万円」が目安となっています。経済の発展と技術力の向上に伴って人件費も上がったことから、現在はアジアの中では人的単価が高額となる傾向があります。
タイの場合は人月単価が「27万~37万円」となっています。この単価は、東南アジアの中では標準的な費用感であるといえますが、タイは物価が安いことから現地における維持費や設備費を抑えることができる点がメリットといえます。
インドネシアは人月単価が「24万~32万円」とされています。インドネシアでは国によるICT教育が始まったのが2018年とまだ日が浅いことから、オフショア開発の知見も多くないという反面、人件費を抑えられるという特徴があります。
フィリピンの場合、人月単価は「21万~30万円」です。単価については東南アジアの国の中では、低水準に抑えられる点が大きな魅力であるといえます。ただし、日本からのオフショア開発受託歴が浅いことから、小規模開発から委託することが推奨されています。
オフショア開発では、契約条件によって以下の費用が発生します。
通信費や賃料は契約費用総額に含まれるケースが多いものの、個別に発生する場合もあります。また、現地に自社スタッフを派遣する場合、渡航・滞在費もかかるので注意しましょう。
プログラマーは、実際にコーディングを担当する役割を持っており、最も人数が求められる職種です。SEが設計した仕様書に基づき、プログラミング言語を使用してシステムやソフトウェアを作るためのプログラミングを担当します。また、設計通りに動作するかといったテストや、バグの修正を行う作業も担当します。
人月単価は「27.47万〜50.83万円」となっており、コスト削減効果が出やすい部分ではありますが、納品物の品質に影響が出やすいため注意する必要があります。
ブリッジSEとは、オフショア開発など他国との協業プロジェクトにおいて、橋渡しの役割を果たすシステムエンジニアを指します。
通常のSE業務に加えて日本語対応も行うため、コミュニケーションロスの防止には必須となる存在ですが、業務の遂行においては一般的なSEに求められる知識やスキルに加え、オフショア拠点の文化や言語などの知識も必要となることから、単価は高めとなる傾向があります。ブリッジSEの人月単価は「57.73万〜94.29万円」となっています。
プロジェクトの進行管理や要件調整、予算管理や品質管理などを行うのがPM(プロジェクトマネージャー)です。 PMはプロジェクトを成功に導く指揮官的な存在であり、チームをマネジメントする能力も求められます。このように、PMにはさまざまな役割を担い、求められる知識やスキルも多いためにコストは高くなります。しかし、品質の維持や納期を遵守するには重要な役割となります。PMの人月単価は「70.83万〜111.43万円」が目安となっています。
オフショア開発のコストを抑える方法のひとつとして、無駄を省き工数を減らすという点が挙げられます。ソフトウェアの開発における人件費の計算方法は「エンジニアの人月単価✕開発工数」であるため、工数が減れば人件費も減らせます。ただし工数を減らすには、はじめに要件や仕様を明確にすることがポイントとなります。
また、開発期間を短くするという点もコストを抑える方法の一つです。その多面は、過去に同じような開発経験がある会社に委託するなどの方法が考えられます。
オフショア開発にかかる費用は、国により大きく異なります。特に開発費用の大部分を占める人件費は、国によってかなりの違いが見られます。ただし、契約形態によっては通信費・賃料もかかるため、契約前にしっかり確認しておきましょう。
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例えばこんな会社に
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公式HPに記載がありませんでした。
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